2026-02-05
(更新: 2026-10-14)
開封後のワインの保存方法|栓の締め方・置き方・日数の目安
約11分で読めます
執筆・監修: 平沼柊哉(J.S.A.認定ワインエキスパート)
目次
開封後のワインは、赤も白も栓をして、立てた状態で冷蔵庫に入れるのが基本です。飲み残したボトルをそのまま食卓に置かず、飲み終えた時点で冷やしておくと風味が落ちにくくなります。冷蔵保存は酸化の進行をゆるやかにするためのもので、品質の変化を完全に止めるわけではない点に留意しましょう。
飲み残したときの3つの基本手順
- しっかりと栓をする。 スクリューキャップはしっかり締め直し、元のコルクが戻らない場合は市販のワイン用ストッパーを使います。スパークリングワインの場合は、瓶内の炭酸ガス圧に対応した専用のシャンパンストッパーを選んでください。
- ボトルを立てて冷蔵庫へ入れる。 開封後はボトル内に空気が入ります。横に寝かせて置くよりも、立てて置くほうが液面と空気が接する面積を小さく抑えられます。
- 開けた日付を控えておく。 開封日をマスキングテープなどに書いてボトルに貼っておくと、飲みきる目安を判断しやすくなります。ワインの種類やボトルの残量によっても風味の変化する速さは異なります。

冷蔵と再栓の基本的な考え方は、エノテカの開封後の保存ガイドでも詳しく解説されています。未開栓のコルク栓ボトルを寝かせておく保存方法と、開封後の保存手順を混同しないように気をつけましょう。
開栓後は何日くらい持つか
適した栓をして冷蔵保存した場合の、おいしく飲める日数の目安は以下の通りです。安全を保証する消費期限ではなく、風味を楽しむための目安として捉えてください。商品に注意書きなどがある場合は、そちらを優先しましょう。
| タイプ | 開封後の目安 | 保存時のポイント |
|---|---|---|
| スパークリングワイン | 当日〜翌日 | 炭酸が抜けやすいため早めに飲む。専用ストッパーを使用する |
| 辛口の白・ロゼワイン | 2〜5日 | 柑橘などのフレッシュな香りが保たれているか確認する |
| 軽めの赤ワイン | 2〜3日 | 軽快な果実味を楽しむタイプは比較的早めに飲みきる |
| 重めの赤ワイン | 3〜7日 | 酸化に比較的強いものが多いが、残量や香りの変化を見守る |
保存の目安は、サントリー カーヴ・ド・ヴァンの保存ガイドなどを参考にしています。極甘口のデザートワインや特殊な製法のワインなどでは目安が異なる場合があるため、ボトルの案内も合わせて確認してください。
残量が少なくなったときの工夫
発泡しない白ワインや赤ワインであれば、煮沸消毒などをして乾燥させた清潔な小瓶に移し替え、液面と空気の隙間を減らしてふたをし、冷蔵庫で保管する方法もあります。小瓶に移し替えた場合でも、開封日からの経過日数を意識して早めに飲みきりましょう。
真空ポンプなどの保存器具を使う場合は、ワインのタイプに合っているか器具の取扱説明書を確認してください。スパークリングワインに真空ポンプを使うと炭酸ガスが抜けてしまうため、ワインの種類に応じた器具の使い分けが必要です。
保存器具は、発泡対応・瓶口・高さを確認する
保存器具を買う前に、手元のワインと瓶に使えるかを確かめましょう。「ワイン用」という表示だけでは、スパークリングにも対応するかはわかりません。
モトックスの保存器具の解説では、空気を抜く機能に加え、スパークリング用に空気を入れる機能を備えた器具も紹介されています。兼用でも使う機能は異なるため、泡のあるワインに脱気機能を使わず、説明書の対応と手順を確認してください。
瓶口への適合も、元の栓の種類だけでは決まりません。たとえばグローバル公式のバキュフレッシュはスクリューキャップ瓶にも対応しますが、一部使えない瓶があると案内されています(2026年10月14日確認)。購入前に対応条件を確認し、適合が不明なら販売元へ相談しましょう。
保存器具を買う前の3つの確認
- 1. ワインのタイプ
- 発泡・非発泡の対応と、使う機能を確認
- 2. 瓶口への適合
- 元の栓だけで判断せず、製品の対応条件を確認
よくある質問
Q. スクリューキャップの瓶にも保存用ストッパーは使えますか?
A. 対応する製品もありますが、すべての瓶に使えるとは限りません。元の栓の種類だけで決めず、器具の対応表示と瓶口への適合を確認してください。スパークリングの場合は、発泡性ワインへの対応も必要です。
Q. 開封後の赤ワインも冷蔵庫に入れますか?
A. はい。赤ワインも飲み残したときは栓をして、立てた状態で冷蔵庫へ入れます。飲むときの適温と保存時の温度は異なるため、次に飲む際は少量をグラスに注ぎ、冷たすぎると感じたら少し置いて好みの温度になじませます。
Q. 開栓したワインは何日くらい風味を保てますか?
A. スパークリングは当日〜翌日、辛口の白やロゼは2〜5日、軽めの赤は2〜3日、重めの赤は3〜7日程度が風味を保ちやすい目安です。適した栓をして冷蔵保存した場合の目安であり、安全を保証する消費期限ではありません。商品に個別の表示がある場合はそちらを優先してください。
Q. 開封後は必ず野菜室に入れますか?
A. 必ずしも野菜室を選ぶ必要はありません。栓をしたボトルが立てて収まる冷蔵室か野菜室へ、赤白を問わず早めに入れましょう。瓶が立たない場合は、発泡しないワインなら清潔で乾燥した小瓶を使う方法もあります。
Q. 飲みきれないワインはどう活用できますか?
A. 料理に活用するのが便利です。赤ワインは肉の煮込みやソース、白ワインは魚介の蒸し料理やスープなどに使えます。1本を短期間で飲みきるのが難しいときは、ワインバーなどでグラス注文を活用するのもひとつの選択肢です。
この記事の執筆・監修
平沼柊哉
「こよいのワイン」の開発・運営者。2024年に一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定ワインエキスパートを取得。ワインエキスパートとしての知識をもとに、サイト内のブログ記事・コンテンツの執筆と監修を担当しています。
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