2026-02-12
(更新: 2026-10-13)
ワインとチーズの組み合わせ|赤・白・甘口から選べる早見表
約9分で読めます
執筆・監修: 平沼柊哉(J.S.A.認定ワインエキスパート)
目次
ワインとチーズの組み合わせに迷ったときは、まず手元にあるワインの味わいを目安に選んでみましょう。すっきりした白ワインにはモッツァレラ、コクのある白ワインにはカマンベール、しっかりした赤ワインには熟成チーズが合わせやすい候補になります。
手元のワインから選ぶ早見表
次の表は、日々の食卓で手軽に試せる組み合わせの目安です。同じチーズでも、熟成の度合いによって塩気や香りの強さは変わります。チーズの名前だけでなく、パッケージに書かれている「マイルド」「熟成」といった特徴も参考にしてみてください。
| 飲みたいワイン | チーズの候補 | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| 軽くすっきりした白 | モッツァレラ、クリームチーズ | ミルクの穏やかな風味から合わせる |
| コクのある白 | カマンベール、ブリー | クリーミーでまろやかな質感を揃える |
| 渋みの穏やかな赤 | カマンベール、ゴーダ | 香りや塩気が強すぎないものを選ぶ |
| しっかりした赤 | 熟成チェダー、パルミジャーノ | 熟成による旨味の強さを目安にする |
| 軽めのロゼ | モッツァレラのカプレーゼ | トマトの酸味やオリーブオイルと合わせる |
| スパークリング | モッツァレラ、カマンベール | 泡の爽快感に合わせて穏やかな味わいを選ぶ |
| 甘口 | ロックフォール、ゴルゴンゾーラ | 強い塩気と甘みの対比を楽しむ |

組み合わせの例はキリンのチーズとワインの解説とモトックスのペアリング紹介を参考に整理しています。ワインの造りやチーズの熟成状態によっても相性は変化するため、一つの決まりにとらわれず、好みに合わせて試してみてください。
ここからは、相性を考えるときの3つの基本方針を紹介します。
方針1:味わいの強さを揃える
最も取り入れやすいのは、ワインとチーズの味の濃さや重さを揃える方法です。
軽やかなモッツァレラに重厚で渋い赤ワインを合わせると、チーズの繊細なミルク感がワインに隠れてしまいがちです。反対に、長く熟成したコンテに繊細な白ワインを合わせると、チーズの強い塩気や旨味が際立ちすぎてしまうことがあります。
軽やかなワインには軽やかなチーズを、濃厚なワインにはしっかりとしたチーズを選ぶと、バランスよく味わえます。
方針2:同じ産地で揃える
ワインとチーズの生まれた土地を合わせるのも、相性の良い組み合わせを見つける近道です。
フランスのロワール地方で造られる白ワイン「サンセール」に、同郷のシェーヴルチーズ(山羊乳チーズ)「クロタン・ド・シャヴィニョル」を合わせるような組み合わせは、古くから親しまれてきました。同じ気候や風土で育まれた食材同士は、味わいのトーンが自然と調和しやすい傾向にあります。
方針3:甘みと塩気などの「対比」を楽しむ
味の強さを揃えるだけでなく、あえて異なる味わいの要素をぶつけ合う手法もあります。
代表的な例が、塩気の強いブルーチーズと甘口ワインの組み合わせです。フランスのロックフォールに貴腐ワインのソーテルヌを合わせたり、イギリスのスティルトンに酒精強化ワインのポートを合わせたりするスタイルは定番として親しまれています。濃厚な塩気と芳醇な甘みが互いの良さを引き立て合い、心地よい余韻が生まれます。
チーズのタイプ別に知る特徴
フレッシュチーズ(モッツァレラ、リコッタ、フロマージュブランなど)
熟成させず、ミルクの爽やかな風味と穏やかな酸味を楽しむタイプです。ソーヴィニヨン・ブランのような爽快な白ワイン、すっきりとした辛口スパークリング、軽めのロゼとよく合います。
白カビチーズ(カマンベール、ブリーなど)
表面を白いカビで覆い、中はとろりとなめらかに熟成するタイプです。樽熟成を経たシャルドネなどコクのある白ワインのほか、渋みの穏やかな軽めの赤ワイン、シャンパーニュとも合わせやすいチーズです。
セミハードチーズ(ゴーダ、ミモレットなど)
ほどよい硬さがあり、マイルドな旨味と食べやすさが特徴です。中程度の重さを持つ赤ワイン(メルローやサンジョヴェーゼなど)が合わせやすく、熟成度が増すにつれてワインのボディも少ししっかりしたものを選ぶと調和します。
よくある質問
Q. ワインとチーズを合わせる基本の考え方は?
A. まずは味わいの強さを揃えるのが目安です。すっきりした白にはフレッシュなモッツァレラ、コクのある白にはクリーミーなカマンベール、渋みのある赤には旨味の濃い熟成チーズが合わせやすくなります。同じ産地同士を合わせる方法も手軽です。
Q. ブルーチーズにはどんなワインが合いますか?
A. 塩気が強く個性的なブルーチーズには、ソーテルヌやポートなどの甘口ワインがよく合います。塩気と甘みのコントラストが引き立ちます。果実味が豊かなフルーティーな赤ワインと合わせるのも選択肢のひとつです。
Q. プロセスチーズもワインに合わせられますか?
A. はい。まずは風味の穏やかなプレーンタイプに、果実味があり渋みの控えめな赤ワイン、またはコクのある白ワインを少量ずつ合わせてみましょう。スモークや青カビ入りは風味が違うため、プレーンとは分けて好みの組み合わせを探してみてください。
Q. パルミジャーノには赤ワインしか合いませんか?
A. 赤ワインに限られません。かち割ってそのまま食べるなら渋みのある赤ワイン、粉状に削ってサラダにかけるならスパークリングワインも候補です。切り方や一緒に食べる食材に合わせて、少しずつ試してみましょう。
Q. チーズをいろいろ楽しめるワインバーはどう探せばいい?
A. こよいのワインでは、料理のラインナップにチーズを掲げている店舗を条件から探せます。盛り合わせを用意している店なら、複数のタイプをグラスワインと一緒に少しずつ試して、自分の好みを見つけられます。
この記事の執筆・監修
平沼柊哉
「こよいのワイン」の開発・運営者。2024年に一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定ワインエキスパートを取得。ワインエキスパートとしての知識をもとに、サイト内のブログ記事・コンテンツの執筆と監修を担当しています。
プロフィールを見る


