2026-02-28
(更新: 2026-08-15)
ワインバーの予算はいくら?|実データで見るとグラスは500〜699円が最多
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執筆・監修: 平沼柊哉(J.S.A.認定ワインエキスパート)
「ワインバーは高そう」というイメージは、実際の分布とかなりズレています。
こよいのワインで価格を登録している店を集計すると、グラスワインの最低価格でいちばん多いのは500〜699円の帯で、792件のうち300件。全体の38%です。500円未満の店も95件あります。合わせると、半数の店は700円未満から始まります。
グラスワインの実際の分布
グラスの最低価格を帯ごとに数えると、こうなります。
| 価格帯 | 店舗数 | 割合 |
|---|---|---|
| 500円未満 | 95件 | 12% |
| 500〜699円 | 300件 | 38% |
| 700〜899円 | 165件 | 21% |
| 900〜1,199円 | 140件 | 18% |
| 1,200〜1,999円 | 71件 | 9% |
| 2,000円以上 | 21件 | 3% |
中央値は700円、四分位で見ると500円から955円のあいだに半数が収まります。1杯1,200円を超える店は792件のうち92件、12%にすぎません。
ここで扱っているのは「その店で最も安いグラス」の価格です。同じ店にもっと高いグラスは当然あります。ただ、店に入って1杯目に何を頼めるかを決めるのはこの下限側の数字なので、予算を読むにはこちらのほうが役に立ちます。
チャージは17%の店が無料
会計で想定が狂う原因はグラス単価よりチャージです。情報がある3,479件の内訳を見ます。
| チャージ | 店舗数 |
|---|---|
| なし(0円) | 602件 |
| 1〜499円 | 1,350件 |
| 500〜799円 | 1,179件 |
| 800〜1,099円 | 189件 |
| 1,100円以上 | 159件 |
無料が602件で17%。有料店の平均は507円です。1,100円以上の店は159件しかなく、「一般的なワインバーのチャージは1,000円」という感覚は実態より高めに見積もっています。
とはいえ影響は小さくありません。500円のチャージは、グラス中央値700円に対して7割増しです。2杯で切り上げる日なら、チャージなしの602件を狙うだけで会計が2割変わります。
チャージにお通しが含まれる店もあるので、金額だけで損得は決まりません。席に着いたらメニューの端を確認する癖をつけておくと外しません。
ボトルは2人以上なら安い
ボトルの最低価格は中央値3,000円、四分位で2,000円から4,000円。その店に置いてある最も高いボトルの中央値は8,450円です。
ボトル1本はグラス約6杯分にあたります。グラス中央値700円で6杯飲むと4,200円。ボトル中央値3,000円のほうが1,200円安い計算です。2人で3杯ずつなら、ボトルを開けたほうが合理的です。
逆に、いろいろ試したい日はグラスのほうがいい。グラスの種類数は登録がある店の中央値が32種で、6杯選んでもまだ余ります。同じ予算で6種類飲めるのはグラスだけの利点です。
予算別の組み立て方
数字が出たので、金額から逆算できます。
| 予算 | 組み立て | 狙う店 |
|---|---|---|
| 2,500円まで | グラス2杯+おつまみ1品 | チャージなし602件、立ち飲み341件 |
| 3,000〜4,000円 | グラス3杯+おつまみ2品 | 中央値700円前後の店 |
| 5,000〜8,000円(2人) | ボトル1本+料理数品 | フード充実3,008件 |
| 1万円以上 | ペアリングコース | ペアリング対応1,058件 |
いちばん選択肢が多いのは3,000〜4,000円の帯です。中央値700円の店なら3杯とつまみ2品が収まり、産地や品種を変えて飲み比べるのに向いています。
2,500円で抑えたいなら、チャージなしの602件か立ち飲みの店を選ぶこと。1杯で帰っても構いません。
1万円を超える帯になると、払う対象がグラス単価からコース全体に変わります。料理とワインの組み合わせを店に任せる形で、ペアリングが楽しめる店から探せます。
会計を下げる4つの手
いちばん効くのはチャージなしの602件を選ぶことです。短時間で切り上げる日ほど差が出ます。
2人以上ならボトルにする。上で計算したとおり、同じ量ならグラスより安く済みます。
立ち飲みを使う手もあります。対応は341件。席料の考え方自体がない店が多く、1杯だけ寄る使い方に向いています。
昼に行くのも有効です。ランチ営業のある店では、セットにグラスを付けられることがあります。夜のチャージがかからない時間帯なので、同じ店でも単価が変わります。
なお「ハッピーアワーで2〜3割引き」といった話はよく語られますが、実施状況を店ごとに確認できるデータは持っていません。あるかどうかは店に聞くのが確実です。
予算から店を決める
グラス700円、チャージ500円。この2つを頭に入れておけば、店選びで金額に驚くことはなくなります。
よくある質問
Q. ワインバーの平均的な予算はいくら?
A. グラスの最低価格は中央値700円、チャージは無料の店が17%、最多価格帯が1〜499円です。グラス3杯とおつまみ1品なら3,000円前後が現実的な線で、チャージなしの店を選べば2,500円を下回ることもあります。
Q. ワインバーにチャージ料金はある?
A. チャージの情報がある3,479件のうち、無料は602件で17%です。有料の店では1〜499円が1,350件で最多、500〜799円が1,179件。1,000円を超える店は159件と少数派です。
Q. ボトルワインとグラスワイン、どちらがお得?
A. 2人で飲むならボトルです。ボトル最低価格の中央値は3,000円で、これは1本約6杯分。グラス中央値700円で6杯飲むと4,200円ですから、同じ量ならボトルのほうが安く済みます。種類を試したいならグラスです。
この記事の執筆・監修
平沼柊哉
「こよいのワイン」の開発・運営者。2024年に一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定ワインエキスパートを取得。ワインエキスパートとしての知識をもとに、サイト内のブログ記事・コンテンツの執筆と監修を担当しています。
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